アーティストの言葉
私がフォンクを選んだ理由 — 夜のドライブとラジオの声
聴き方を変えた最初の車、NO LIMITS PHONKに込めるエネルギー、孤独をつながりに変えるラジオの言葉。Ruslanがその思いを語ります。
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ノートと目次
リスニングノート
- 夜のドライブの感覚は、プロジェクトより先にありました。
- ラジオの声は、思いがけず誰かとつながる瞬間。
- 無料で聴くことと、音楽を再利用する許諾は別です。
フォンクを選んだのは、初めて車を買った頃でした。夜の街を走る時間が多く、自分の内側で起きていることに合う音を見つけたのです。その感覚を伝えるのに、歌詞で長い物語を語る必要はありませんでした。楽器の音、その重なり、音楽の動きが、目の前の景色を楽しむ気持ちと、ひとつの達成感を運んでくれた。自分の車を買ったのだ、という満足感です。
私が届けたい感覚
NO LIMITS PHONKを通して渡したいのは、その感覚です。何かいいもの。進み続ける力や、曲が終わっても続いていきそうなエネルギー。私は、フォンクの楽器の重なり方が好きです。声がひと言を発する前に、旋律、リズム、音の質感が何かを語れると感じています。聴く人が私と同じ記憶を持っている必要はありません。その人自身の記憶が入る余地を残したいのです。
「自分の名前が付いていなくても、自分で選んで聴きたいと思える音楽を作りたい。」
なぜ、ラジオの声なのか?
ラジオ風の自分の声を短く差し込むアイデアは、一瞬でもリスナーに届くために思いつきました。ひと言が励ましになったり、支えになったり、音楽のエネルギーを増したりする。ラジオの響きが大切なのは、思いがけないつながりに感じられるからです。曲の世界にいると、突然、誰かの声が届く。ほかには誰もいないように見える世界を想像しています。そこでラジオがつき、誰かが電波の向こうから語りかける。そこに希望が生まれるのです。
歌、ラジオの言葉、インストゥルメンタル・フォンク
これは、歌の各節とサビを中心にした曲とは違います。歌う声は続く物語を運び、短いラジオの言葉は、楽器が主役のまま現れては消えることができます。どちらにも声はあります。私がボーカルのないインストゥルメンタル・フォンクと言うときは、歌う言葉も話す言葉も入らない音楽を意味します。聴き方を考えるための区別であり、ジャンル全体を縛る厳密なルールではありません。
歌の各節と繰り返すサビが、物語を運びます。
短い話し声が音楽に入り、再び音楽へと余地を返します。
歌も話し声もなく、楽器が表現を担います。
実際の波形を計測したものではなく、概念を示すイラストです。話し声も声の一種であり、ラジオの言葉が入る音楽は完全に声のない音楽ではありません。
作品を聴いて違いを感じる
今のカタログには、2つの入り口があります。FULL CONTROLは、旋律、ベース、短いラジオの言葉とともに、9曲で夜のドライブの流れを作ります。MY MOVEは英語のボーカルを収めた全6曲のEPです。ここにある曲を聴き、どこに意識が向くか感じてみてください。言葉の一節か、戻ってくる旋律か、その間のリズムか。同じ人でも、違う夜にはそれぞれの表現が響くことがあります。
この音の、これから
ボーカル曲と並んで、楽器が語る余地のあるフォンクをもっと作りたいと思っています。夜のドライブ、ドリフトやレースの映像、あるいは特定の気分に浸る夜。それらも制作の方向性の一部です。これは計画であり、インストゥルメンタル作品のリリース日程を発表するものではありません。どこで聴いても、音楽はその感覚を運べます。車や、私と同じ物語が必要なわけではありません。
リリース済みのフル音源は、このサイトでアカウントを作らず無料で聴けます。まずは音楽から始め、自分に響く細部と過ごし、またその気分になったら作品に戻ってきてください。私にとってNO LIMITS PHONKの根底にあるのは、個人的な瞬間のエネルギーを、ほかの誰かにも届けたいという思いです。


